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#137

おじさんの「基地」づくりと、お店を持つということ【補講・後編】

前編に引き続き、リモートのタイムラグと体調不良でテンションが低めのユスカルです。後編では、二村の店舗構想に対し、あるカレー店主から授かった「金言」を突きつけ、議論は一気に核心へと迫ります。

その金言とは、「酒を扱う店には、客が“荷物”を下ろしに来る」というもの。飲食店とは違い、バーやスナックに集う人々は、単に喉を潤しに来るのではなく、日常で抱えたストレス、悩み、孤独、あるいは家庭の不和といった、目に見えない重たい「荷物(負のバイブス)」を背負ってやってくる。そして、それらをカウンター越しの店主に預け、少し身軽になって帰っていくというのです。「二村にその負のバイブスを受け止める覚悟があるのか? 受け流せず、自分が荒んでしまうのではないか?」。

さらに話題は、友人相手の商売ならではのリスク「ツケ(未回収金)」へ。「今日はいいよ」と、なあなあで済ませてしまう二村の性格を危惧し、田嶋もユスカルも「キャッシュオン、キャッシュレス、ツケ厳禁」という鉄の掟を提案します。

「普段はいい人だけど、酒が入ると面倒な人」「持ち込みOKを拡大解釈し、コンビニのゴミをそのまま散らかす人」。性善説だけでは回らない「夜の商売」の泥臭さを突きつけられ、当初の「おしゃれな基地で友達とワイワイ」という二村の目論見は、急速にしぼんでいきます。

「解像度が上がった結果、踏みとどまる可能性も出てきた」と弱音を吐く二村ですが、失敗して学ぶのもまた人生。果たして西日暮里に“オレの城”が建つ日は来るのでしょうか?

TEXT:ユスカル https://www.wowrecords.jp/

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#136

今回のゲストは、「ネオ昭和」という言葉を掲げ、昭和カルチャーをZ世代ならではの感性で発信するアーティスト兼インフルエンサー、阪田マリンさん。 2000年生まれの25歳、大阪出身。SNS総フォロワー数は約33万人を超え、全編フィルムカメラで撮影した1st写真集『昭和99年』も好評発売中。 なぜ平成生まれの彼女が「細胞レベル」で昭和に惹かれるのか? 中学生時代に祖母の家でレコードに針を落とした瞬間の衝撃から、ガソリンスタンドでのアルバイト中にラジオに魅了されたエピソード、そして「懐かしさ」ではなく「新しさ」として捉える昭和カルチャーの魅力について深掘りします。 昭和を愛するがゆえの葛藤や、現代のトレンドと昭和を融合させる「ネオ昭和」の戦略、そして今後の野望まで、二村康太が迫ります。

好きなものを好きと言い続けたい【ゲスト:阪田マリン】 好きなものを好きと言い続けたい【ゲスト:阪田マリン】 好きなものを好きと言い続けたい【ゲスト:阪田マリン】 好きなものを好きと言い続けたい【ゲスト:阪田マリン】