#94
男らしいを定義してみよう【補講】
前編を進めるうち、二村、田嶋の両名は「ぼくらが思う男らしさって、90年代のキムタクに集約されている」と説く。
ぶっきらぼうでどことなく無礼なものの、じつは常にポジティブで他人思い、“男が惚れる男”、さらに世俗的に言い換えるなら、“かっこいいヤツ”こそが男らしいと。
では逆に、“かっこよくない”をある程度定義できれば、自ずと男らしさが浮かび上がってくるのではと考え、かっこよくない行いを洗い出していく。
「整理整頓」「エコバッグ」「スキンケア」「バンドエイド」などの例が挙がるなか、それらを俯瞰視すると「細かいことは気にしない」ことこそが、我々昭和世代が思う男らしさであることが徐々にわかってきた。
さらに「先進的」「流行」といった時流に背を向けてこそ、真の男らしさを体現できると。
とはいえ、そんな“伝統的な”男らしさを排除する向きは年々強まっている。
「汗を掻く」「体毛が濃い」「大食漢」といった、かつての男らしさは、もはや「不潔」や「◯◯ハラ」に置き換えられ、悪しき慣習へと成り下がって久しい。
「現代における男らしさとは?」を考えるうち、やがて話はファッションへ。
ユスカルは
「服には無頓着。奥さんが買ってくるものを黙って着る」のが男らしいと説く。
「男らしさとは常に受け身でないといけない。食の好き嫌いは男らしくないのに、ことファッションでは自ら選択するのか?」と。
男らしさ含め、そもそも昭和世代の価値観が現代のニーズに合っていないため、世代間の摩擦が起きているのかもしれない。
後編では、そんな昭和世代の凝り固まった価値観の象徴とも言える“男らしさ”をさらに深堀りしていく。
TEXT:ユスカル
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