#81
年配が若者にすり寄っている?【補講】
前編でユスカルが説いた
「若者の人口減少が起きているのに、消齢化が進む背景には、中老年側から若年層へと向かう矢印が一方的に膨らんでいるだけ」という部分、
つまりは「年寄たちが若者(向け)文化に依存、消費するワケ」にフォーカスしていきます。
二村は
「昔はマナーに反する行動や振る舞いを注意する年配者がいたけど、今は鬱陶しがられるだけで、若者にすり寄っているつもりはないけど、気を遣ってる部分はあると思う。自分自身も彼らとフラットに会話したいし」。
田嶋は
「こんなに多様性が取り沙汰される時流にあっても、おじさんだけはなぜか攻撃していいといった風潮が消えない」と、説きます。
ちなみに、博報堂生活総合研究所が2022年にまとめたデータによると、今日的“おじさん”は43歳以上を指しているそうです。
さらに、同調査におけるキーワードのひとつ“界隈”にも触れていきます。
ひとつの趣味趣向で括られる集団、生息域の俗称でもある界隈ですが、ことマーケティングにおいては、性別や年齢にターゲットを絞ることで、言わば“ラク”に稼げる時代が終わっただけとも言えるのではないでしょうか。
筆者は『ちいかわ』好きですが、
さすがに50歳を過ぎたおじさんがひとり、ポップアップストアへ行くのは周囲の家族連れからしても怖いだろうと、カミさんについて行ってもらったところ、スーツを着た年配者の先客を目撃し、「これぞ消齢化」と思わされたことがあります。
ただ、これを“ちいかわ界隈”と括るつもりもなければ、自身が属しているとも思えない。
消齢化という現象がもたらした弊害がもし旧態依然としたペルソナマーケティングの衰退であるなら、単に売る側の問題に過ぎないと。
我々消費者からすると恩恵しかないように思える消齢化の意義を後編では語っていきます。
TEXT:ユスカル
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