#23
東京人はつらいよ
〜のなぜ?【補講】
本議題を提案したユスカルです。
ぼくは幸か不幸か東京は世田谷区に生まれ育ち、幼稚園は祐天寺、小学校は駒沢大学、学童は三軒茶屋、進学塾は代官山という生粋の(東京)城西人。
家から自転車と地下鉄で1時間ほど離れた中高一貫の男子校で青春時代を過ごしたため、専門学校に進学するまで首都圏近県以外の“地方出身者”に触れ合うことなく生きていましたが、二十歳前後にして「東京という街の今と未来、そして社会というものは、我々東京人ではなく、地方出身者によってかたちづくられている」ということに気がついた(決めつけた?)のです。
小銭を握りしめて通った駄菓子屋も、仲間たちとザリガニを釣り、母と銀杏を拾い集めた公園も、初恋の人に夜な夜な電話したあの電話ボックスも、今や巨大で無機質なマンションへと姿を変え、ぼくらが愛した思い出の足跡はもうどこにもない。
そう、まるでミント草やアカミミガメを思わせる彼らの爆発的な繁殖力によって、我々在来種の生態系は脅かされ、今や絶滅寸前なのです。
とはいえ、“東京もん”はどこに行ってもマイノリティであり、常に劣勢です。
控えめを美徳に生きてきたため、意気揚々とやって来た在来種たちに意見することも、彼らの振る舞いを是正することも我々の根底に脈打つ“粋”に反します。
そうなると、もうシラケるしかないのです。
皆さんは東京人にどんな印象をお持ちでしょうか?
ネットなどではよく「東京人は冷たい」だの「スカしている」といった意見を散見しますが、我々マイノリティ側の本音を一度でも聞いたことがあるでしょうか?
前編では、そんな東京人ならではの思いの丈を語っていきます。
TEXT:ユスカル
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